妊活に注目されているビタミンD。
病院で血中のビタミンD濃度を測定されて方も多いのでは。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進する作用があるので、
丈夫な骨づくりに大切な栄養素として知られていましたが、
妊娠においても重要な役割があるとされ、
ビタミンDが欠乏していると、異常な妊娠着床のリスクが高まると考えられています。
肉にはほとんど含まれず、魚に多く含まれているので
肉食に偏りがちな人は不足しがちな栄養素です。
また、太陽からの紫外線を浴びることで皮膚でも産生される栄養素なので、
外に出る機会の少ない方や、日焼けを極端に避けてしまっているかたも
血液中のビタミンD濃度は低い傾向にあるかもしれません。
意識して摂取していく必要があるビタミンDですが、
がんの予防にも大切な栄養素であることが日本の代表的な研究であるJPHC研究でも報告されています。
ビタミンDは、細胞増殖を抑えたり細胞死を促進したりする作用により、
がんを予防する効果があるのではないかと考えられているようです。
妊活のためにも、がん予防のためにも
魚を意識して食べる、適度に日光を浴びる、この2つを気を付けていきたいですね。
【参考文献】