管理栄養士で料理の本も出版させてもらっていたので
毎日いろいろな料理を作っていそうと思われていることも多いのですが、
我が家の食事は、ごはん&具沢山の味噌汁またはスープ&浅漬けが基本の
シンプル献立。この献立を軸に朝は納豆や昨日の残り物を、
夜には肉か魚料理をプラスしています。
(昼食は麺類が好きなのでたくさんの野菜と卵を一緒に摂ることが多いです。)
様々な方の栄養相談をしてきて一番に思うことは
ごはんとみそ汁をしっかりと食べている人は
健康に長生きしていて、便通が良く、肌がきれいだということ。
脂質を控えながら、野菜や海藻、キノコ類、豆腐などの
体に良い食材がしっかりと摂れる味噌汁(スープ類)と
脂質がほとんど含まれないで美味しく食べることのできるごはん。
かんたん、シンプルだけれどこの2つの組み合わせは健康的な食生活を過ごすうえで
一番に大切なことだと思っています。
土井善晴さんをご存じですか?
日本の家庭料理を長年伝え続けてくれている料理研究家の方ですが、
日本の若者たちに継続可能な日本人らしい食を伝える活動もされています。
土井さんは料理本もたくさん出されていますが、食のありかたについて
かかれた「一汁一菜でよいという提案」という本は、
がんばっていろいろな料理を作る必要は必ずしもなく、
ごはんと味噌汁を基本にした一汁一菜にして、気持ちを楽に
家庭料理を楽しみませんか?という、読んでいてほっとする内容の本です。
健康面からだけでなく、日本人の文化や心理、意識からも
ごはんとみそ汁と漬物のよさ、大切さが書かれています。
この本を読んで、私ももっともっとごはんとみそ汁の大切さを
伝えていきたい、ごはんとみそ汁の信頼を取り戻したいと強く思いました。
日本人は世界に誇れる食文化を持っています。パンやパスタも美味しいけれど、
基本の食事は「ごはんと味噌汁」、そんな意識を若い世代の人にも伝えていきたいです。