「体脂肪を減らすのを助ける」
「糖の吸収を穏やかにする」
「脂肪の吸収を抑える」
などなど、飲むだけで効果が得られると謳われている飲み物が多く出回っていますよね。
これらの商品【保健機能食品】は妊活においてダイエットが必要な方にも魅力的な商品です。
国が定めた安全性や有効性に関する基準などに従って、食品の機能が表示されている食品で
特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品の3種類があります。
トクホとは、有効性、安全性などの科学的根拠を示して、国の審査をもとに消費者庁の
許可を受けた食品のことをいいます。トクホには必ず↓のマークがついています。
ビタミン13種類・ミネラル6種類・脂肪酸(n‐3系脂肪酸)などの特定の栄養成分の補給のために
利用される食品で、商品のパッケージなどに栄養成分を表示できます。
それぞれの栄養素ごとに1日あたりの摂取目安量が定められているため、その基準に
そって、商品に添加しています。
機能性をわかりやすく表示した食品の選択肢を増やすことを目的として
2015年に保健機能食品の1つになった表示食品。
トクホと同じように体への効果をパッケージに謳うことはできますが、
消費者庁の許可を受けたものではなく、事業者の責任で表示しています。
妊活しながらダイエットもしている場合、「体脂肪を減らす」「糖や脂肪の吸収を抑える」
などと表示されている商品を利用して減量を試みたいと思われる方も多いのですが、
保健機能食品は、病気の方、未成年者、妊産婦の方を対象にして開発された商品
ではないため、妊娠の可能性がある場合の摂取の安全性は研究されていません。
ダイエット系の特定保健用食品や機能性表示食品には難消化性デキストリンが多く含まれており、
この成分は、トウモロコシのでんぷんからつくられ、
食物繊維不足を補うために作られているので、問題ないと考えられていますが、
一部の商品は妊娠中に適していない成分もあります。
パッケージだけの言葉を鵜吞みにしないで、どのような成分が含まれているかを確認し、
医師や管理栄養士と相談したうえで摂るようにした方が安全です。