疲れたときや食欲のないとき、酸味のあるものを摂りたくなりますよね。
酸味には副交感神経活動を高めて、唾液分泌を効果的に促進し消化器全体の働き
を活性化する働きや、気分をリラックスさせてくれる効果があります。
旨みにも同じような作用があるので、疲れを感じるとき、食欲がないときには
旨みと酸味を意識して摂り入れてみるとよいかもしれません。
我が家では酸味のあるものを飲みたいなと思う時に 梅肉エキスと蜂蜜を炭酸水
(または水や白湯)で割った梅肉エキスドリンクをよく作ります。
梅肉エキスは青梅の実のしぼり汁を長時間加熱して水分を蒸発させて
ペースト状にしたもので、江戸時代から民間薬として利用されていた
記述もあり、おばあちゃんの知恵として言い伝えられてきた食品の1つです。
梅肉エキスは強い酸味がありますが、この酸味のメインはクエン酸です。
クエン酸にはミネラルの吸収をよくするキレート作用があり、
鉄やカルシウム等の不足しがちなミネラルの体内での吸収率を上げてくれます。
また、青梅のしぼり汁を長時間煮詰める際につくられる成分としてムメフラール
という成分には血流改善効果があるとされています。
薬のような即効性のあるものが重宝されている現代ですが、
昔から伝わってきた健康維持を助けてくれる食材、大切にしていきたいです。