たんぱく質の大切さが広まっていて、たんぱく質を手軽に
とれる粉末プロテインを摂る方が増えているように感じています。
確かに妊活においても、健康を維持するためにもたんぱく質の摂取はとても大切で
適量をしっかりと摂ることは必要ですが、選び方には注意が必要です。
アスパルテームやアセスルファムカリウム、スクラロースなどの人工甘味料は
安全性と有効性が確認されて厚生労働省が指定したもののみが流通しているので、
一般的には摂りすぎなければ問題ないとされています。
ですが、人工甘味料入りの飲み物は卵子の質や顕微授精の成績にマイナスの影響を
及ぼす可能性があるという調査結果も出ており、妊活中においては摂取を慎重にした方が
よいかもしれません。
栄養カウンセリングにおいては、粉末プロテインをやめることで、慢性的な下痢や便秘が
改善された方が多く、プロテインに含まれている人工甘味料やプロテインの種類が
合わないことで、腸内環境を悪化させてしまっていることが考えらえます。
たまに摂る人工甘味料は大きな影響はないと思うのですが、粉末プロテインの場合は、
毎日、継続的に摂る方が多いので影響が大きいように思います。摂る場合には
人工甘味料使用不可ののものを選び、プロテインの種類は便の調子をみて、
腸内環境が悪くなってしまう場合にはたんぱく質の種類を変えて、様子を見てみてください。
プロテインを摂らないと、たんぱく質の必要量が十分に摂れないと思われている方も
多いのですが、たんぱく質の多いもの【肉・魚・卵・大豆・乳製品】を毎食の食事に
一皿分しっかりと摂ることで厚生労働省が目標としている量が摂れます。
食事を用意する時間がなくて、パンだけ、おにぎりだけのような食事が続いてしまう場合
にはプロテインを摂り入れた方が良い場合もあるのですが、毎食にたんぱく質の多い食材を
摂ることができれいれば、プロテインをプラスで摂る必要はありません。
私はたんぱく質が少し不足しているかな、と思う時は
ヨーグルトやきなこ、ナッツ、小魚などを摂り入れて、
美味しく食べながらたんぱく質も摂るようにしています。
粉末のプロテインのたんぱく質含有量はだいたい20gくらいですが、
ヨーグルト100g(たんぱく質3.7g)にきなこ大さじ2杯(たんぱく質5.3g)でも1食に9gの
たんぱく質が摂れます。たんぱく質以外にも乳酸菌や食物繊維も含まれているので
腸内環境を良い状態に保つ成分も一緒にとれて◎
また、ナッツ類もたんぱく質が意外と多く含まれていて、ひとつかみのアーモンド(20g)に
4.7gものたんぱく質が含まれています。
小魚アーモンドは、小袋(6g)に2gのたんぱく質が含まれています。
小魚には妊娠に大切とされているビタミンDも豊富◎
間食として、きなこヨーグルトやアーモンド、小魚などを摂り入れることでも粉末プロテインと
同じくらいの量のたんぱく質がとれるので、ぜひ選択肢を広げてみてくださいね。
参考文献一覧
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
人工甘味料と生殖補助医療の関連性について