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昆布の食べすぎには気をつけて!

皆さんは昆布好きですか?

昆布といえば、日本人は出汁としてよく使いますが、そのほかに

パリパリ昆布やおしゃぶり昆布、こんぶ飴、酢昆布・・・なども美味しいですよね。

食物繊維も豊富で、エネルギーも少なくヘルシーなのでダイエット食品としても人気です。

身体に良いこと尽くし!と思いがちな昆布ですが・・・

昆布はヨウ素というミネラルを多量に含んでいるので、摂りすぎには注意が必要な食品なんです。

今回は妊活中の皆さんに、健康を害さない昆布の摂り方をお伝えします。

ヨウ素とは?

ヨウ素というミネラルはご存じですか?

ヨウ素は甲状腺ホルモンの構成成分となるミネラルです。

甲状腺ホルモンは生殖・成長・発達などにも関わり、胎児の脳や末梢組織、骨格などの

発達と成長を促すので妊娠中にもとても大切になります。

また、エネルギー代謝を亢進させるホルモンでもあるので不足してしまうと

代謝が落ち、疲労感やむくみ、寒がり、体重増加などの症状がでてきてしまいます。

様々な役割を担っている甲状腺ホルモンの構成成分であるヨウ素ですが、

摂りすぎてしまうと、甲状腺ホルモンが作られなくなり甲状腺機能低下症となってしまったり、

甲状腺が腫れてしまったりするので摂りすぎには注意したい栄養素でもあります。

昆布に摂りすぎには気を付けて!

ヨウ素は海藻類、特に昆布に多く含まれているので、

日本人である私たちは摂りすぎに気をつけて食べる必要があります。

1日に2000㎍以上を超えて摂取し続けると甲状腺機能の低下を招く危険性があるのですが、

・昆布の水出し(真昆布3%) 100㏄ 5300㎍

・昆布の煮出し(真昆布3%)  100㏄ 11000㎍

・かつお昆布だし(真昆布1%) 100㏄ 1500㎍

と日本人が料理として使う昆布だしの中にはたくさんのヨウ素が含まれています。

毎日摂ってしまうと過剰症になる可能性があるので、昆布を使う出汁は

頻度を減らす、または量を減らす必要がありそうです。

昆布のお菓子にも気を付けて!!

酢昆布やおしゃぶり昆布、昆布あめ、パリパリ昆布などの昆布の

お菓子類はさっぱりしていてつわりの時などにも食べたくなりがちなお菓子なのですが、

昆布のお菓子にもヨウ素がたくさん含まれています。

(食品成分表に具体的な数値が示されていないので明確なことはお伝えできませんが・・・)

妊娠するとヨウ素の過剰摂取の感受性が高まるとされているため、妊娠されたときには

特に昆布のお菓子の摂取にはお気を付けください。

ほかの海藻類は気にせずに食べても大丈夫です

昆布にヨウ素が多いとなるとわかめや海苔、めかぶ、もずくなどの他の海藻類にも

多いのでは・・と心配になる方も多いと思うのですが、

わかめ(水戻し)100g 1900㎍

おきなわもずく 100g 140㎍

ひじき(ゆで) 100g 960㎍

焼きのり    100g 2100㎍

めかぶわかめ  100g 390㎍

と100g食べても(100g食べたらかなりお腹が膨れる量ですよね💦)

2000㎍を超えることはないので、安心して食べていただいても大丈夫です。

過剰症が気になると昆布を食べることが怖くなってしまいますが、

一週間当たりで、20000㎍程度までに留めることが推奨されているので、

そこまで神経質にならなくても大丈夫です。

昆布は日本の食生活に欠かせない食材でもあるので、適度に楽しみながら

日本人としての食生活を楽しんでいきたいですね。

【参考文献】

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

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